次の日、クラスでは夏芽が春実を泣かせたことが広まって夏芽への視線はさらに冷たくなっていた


「柚木さん泣かせたらしいよ」

「ひっど」

「ブスとかキモいとか言ったんだって」

「柚木さん学校一可愛いのに」

「侮辱罪で訴えれるんじゃない?」

「じゃあ、お前訴えろよ」

「無理無理、半殺しされるかも」


夏芽はぼーっと窓の外を眺めてた
噂なんて気にも止めていないが
今日は学校に朱子も星夜も来てくれないから少し寂しかった


屋上へ行こうかなとしたときふと横には春実のグループのボス的な女がいた

香水臭くて夏芽は怪訝な顔をした


「ガンつけてんじゃねーよ!!」

「あ、ごめん、ちょっと外いきたいからどいてくんない?」

「てめぇが春実に謝ったらな」

「謝んないよ。悪いのは柚木さんだから」

「はぁ?春実のことブスだとか言ったのはてめぇだろ?謝って当然だろうが」

「本当に謝る気ないからどいて」

「あやまれ」

「つーかあんたには関係ない」


夏芽はボス的な女にどついて春実に近寄った

「柚木さん、言いたいことあるなら直接言ってくれない?あの女臭いんだよね。毎回文句言われると嗅覚衰える」


夏芽は教室を出た


クラスにクスクス笑いが起きた
ボス的な女は恥をかいて顔が真っ赤になった

そして怒りが生まれた


「…許さない」