* * * * *
「ねえ、刹那?」
なんでだろう。
どうして私は今、愛満と一緒にいるの?
「私、今日言おうと思うの」
「え?なにを?」
「いや、だから・・・、そのー」
「あ、修ね」
そうだった。
修の話をしてたんだった。
「そうなの」
「いいんじゃない?私からも修に言っておこうか?」
「うん、よろしく」
愛満は、自分で呼び出すのが恥ずかしいらしく
私に呼んで欲しいと頼んできた。
はあ、言いづらいな。
ブツブツ文句をいいながら、修の教室に向かう。
「しゅーーーう」
気の抜けた声で名前を呼ぶと
また気の抜けた声で
「あー?」
と、振り返り返事をする。
こんなやりとりが落ち着くんだよなあ。
「愛満が、放課後話あるって~」
これじゃ、告白ってばればれ?
そんな鋭くないか。
「おーけい」
「じゃーね」
本当に、今日。
告白するんだなあ。

