空に届くように


どうしよう?

って思うのは違うよね?

じゃあ何なんだろうこの感情は。


一瞬で色んな事を考えた。

修と話す私を見てて、愛満はどう思っていた?

2人であったりしてたけど、愛満は傷ついていた?

じゃあ、これから先、「楽しく2人で」なんて
やめたほうがいいの?

軽く混乱する。


ぐるぐるしてわけわかんない感情があっちへいったり
こっちへいったり。


また時間が動き出す。

「へー!意外!あれ?意外なのかな?まーいいや!」

愛実は多分、驚きで口から出てくる言葉を抑えられてない。




だって



愛満の初恋だから。


今までは名前を聞いていなかったから
そんなに実感なかったけど。

名前が出たら、なんだかリアルで。


しかも、修。


愛満は、顔をほんのりピンク色にして
少し下を向いている。


「ねえ、愛満?」

「ん?」

顔を上げた愛満は急に女の子の顔をしていて。

「私が修と仲良くしていて、なんとも思わなかった?」

我ながらにもうざいこと言ってると思う。

でも・・・

「え・・・、思わないわけ、ない・・・よ」

だんだんと小さくなった愛満の声に申し訳なくなる。

「ごめん愛満、私何も知らないであんな・・・」

混乱とか、申し訳なさとかで色々こみ上げてくる。

「刹那は何も悪くないよ!早く言わなかったの私だし」