駅につくと、もう外は暗くなっていた
「はーあ、疲れたね」
楽しかった分、疲れもたまった。
「またこよ!」
「うん!」
「じゃあ私帰るね」
駐輪場まで速足で向かう
暗くて少し怖かった
「あー、でもまだまだ明るいほうなんだなぁ」
なんて、独り言をつぶやいていた
薄暗くて、視界が悪いせいで
前から人が歩いてくるのに
気がつかなかった
…ドンッ
「わっ、すいません」
「いや、大丈夫??」
「あ、大丈夫です。すいません」
「じゃあ」
男の人…だったな
声
ああいう低さ、好きだなあ
手に
火傷のあとがあった
「痛そうだなー」
一気に暗くなってきた
「早く帰ろう」
* * * * *
「やばいやばいやばいやばい!!!」
完全登校時間は8時半
本日の起床時刻8時。
「きゃー!」
もう朝ごはんを食べている場合じゃなかった。
「朝ごはんいらないのー?」
お母さんが後ろから声をかけてくるけど
とにかく急がないとまにあわない!!
「ごめん、お母さん!時間無いから!!」
「そう?いってらっしゃい」
「いってきまーす!!」
家をでて走り出す。
きっと服装はめちゃくちゃだろう。
「あーっ!もう!なんで赤なのよ!!」
さっきから横断歩道は赤信号ばかり。

