空に届くように



「ほんとにー!?」

「ほんとだよ」

「誰?誰?」

しつこく聞く私たち。

きっと困ってるだろうな、でも楽しいから。

「じゃあ、今日ファミレス行こっか、久しぶりに」

「おー!賛成!」


3人で集まるのは久しぶりだからワクワクした。





そして放課後。

「さあさあ、早く言っちゃいな~?」

愛実は目を細めてニヤニヤしている。

「愛実キモい~」

私が愛実の背中を叩く。

「いったあ!」

なんて言いながらも笑い合う。

「で?誰よ」

私が聞くと、愛満は照れくさそうに言った。

「隣のクラスのー・・・」


「うんうん」


2人して体をテーブルに乗り出して聞き入る。

「修」


一瞬すべての動きが止まったように感じた。


どうしてだろう

私の大切な人を

好きだという人が現れた。