* * * * *
「え、それ本当?」
朝、いつものように登校してきた私に
愛実が急に声をかけた。
その内容が・・・
"真田が別れたって"
そんな短いあいだで・・・
嬉しいのかな
なんだか複雑な気持ちにモヤモヤした。
このまま、好きでいてもいいの?
少し、気持ちが晴れるかも
って思った。
でも違った。
「ほんとに!?」
一足遅れて教室に入ってきた美優にも
話が聞こえていたらしい。
「・・・うん」
「やったあ!私、また頑張る♪」
大きな壁。
これを超えることはできるのだろうか・・・
はあ
修くんに傘を借りた日から、しばらくがたっていた。
あれからメアドを交換したりして、
仲良くなった。
お互いに、"修" "刹那"
なんて、呼んだりして。
刹那にとっては新しい友達ができて
嬉しかった。
でも、修にとっては
全く違った。