空に届くように


その日の夜は、止めど無く涙が溢れた。


知らないうちに

こんなにも

こんなにも

好きになっていたなんて

知らなかった。

『好き』がこんなにも苦しかったなんて

『好き』の気持ちは幸せで大切なものだと思ってた

なのに

一瞬でもいらないなんて思ってしまった

苦しくて悲しくて辛い

でも好きなんだもん


どうしてこんなに好きなんだろう

きっかけなんて少なかった

話す回数だって多くなかった


なんで


なんでよ。


こんなに好きになるはずなかったのに