"真田が好きかもしれない"


そんなきもちを抱えながら

空を見上げると。


今にも雨が降りだしそうな

重たい空だった。


まるで今の私みたいだな・・・


「あ、そろそろいかなきゃあ!ばいばい」


美優が行ってから、愛実が心配そうな顔をして

話しかけてきた。


「刹那?」


声をかけられると、

急にあったかくなって・・・

「・・・っ、ま、な・・・み」

「刹那!?」


ゆっくりと、涙が流れてきた。


「私・・・、真田・・・がっ・・・」

「落ち着いて、ゆっくりでいいよ?」


それから私は、抱え込んでいたことを

愛実に話した。