「・・・どれにしよう」

大きな冷蔵庫の前で悩む。

「すいません」

後ろから声がした。

「あ、ごめんなさい」

誤り、よけると。


「あれ?」

「え?」


振り向いたその人は

真田くんだった。


「紺野じゃん」


「偶然だね」

「だな」

しかも、またジュース絡みで。


意外にも、真田くんが選んだのは
りんご味のジュース。


「え、意外」

クスクスと笑うと

「ばかにすんなよー、甘いの好きなの」

「へえー」

なんか、勝手な私のイメージだと

コーヒーとか飲むのかと思ってた。