考えるの、やめよう。
* * * * *
「きゃーーー!」
美優の高い声が廊下に響く。
「メールしちゃった♪」
「おー!どうだったー?」
愛実と美優、そして私が並んで
廊下で話している。
もちろん、真田くんの話。
「あのねッ、少しずづだけど話せるようになったよ!」
メアドを聞いてから、1週間くらいが過ぎた
だろうか・・・
毎日のようにこの場所で、この話題。
恋愛話は嫌いじゃないけど、
こう毎日となると・・・
「それでねー、今度クラスの子とかと遊ぼうってなっててー」
え。
「全員で6人くらいでー」
美優は話続ける。
「よかったじゃん!」
「うん♪」
なんか、不愉快。
どうして?
私ってこんな嫌な子だったっけ?
人の幸せ喜べないなんて。
「それでね・・・」
私の直感。
今思ったこと。
「その日、告白しようかなって思ってて」

