「あー別にいいよ」

…わ

「じゃー、あいつがもってるから聞いて?」

真田くんが愛満を指差す。


「うん、わかった」

「じゃ」


…一瞬

一瞬だった。


あっさり終わった。


メアド。

聞けた。




それと…


火傷。


あの日の横断歩道の人は

真田くんだったんだなあ。


そんなことをぼんやり考えていると。


「刹那ちゃーん!」


美優が走り寄ってきた。

「メアド、聞いてくれた?」


「うん、まだもらってないから待ってて」

「本当~!?ありがと~♪」


「どういたしまして」


「じゃあねっ!」