「こーんちわーあ」


愛実が愛満を探す。

「やっほー、愛満」

私が手を振ると、愛満が小走りで
こっちに来た。


「なにー?」

いつものように、ポニーテールを揺らして。


「真田くんいる?」

「ちょッ」

愛実はいきなりだ。

いつも。


「あー、いるよ!」

どうせならいなくてよかったかも…

「真田ー」

「あー?」

真田くんが振り返る。

愛満が真田くんにひらひら手招きする。


寝ていたのか目をこすりながらこっちに来る。


「んー?」

目をこする手に、やけどの跡。



あ…。


「メアド!きいて」

かなりの細い声で愛実がいう


「あーのーー」

「何?」

言え!私。


「メアド、もらってもいいかなー?」