「きゃああ!かわいー」
昼休み。
皆に髪の毛をいじられていた
「ツインテールww」
「えー。あみこもうよ~」
私の髪…
「…完成!」
「かわい~!はい、鏡!」
頭の前と後ろに鏡が置かれた
頭のよこ。耳の上から綺麗に編み込みがされている。
「わあ」
「どおどお?きにいった?」
「うん!ありがと!」
私は器用じゃないからこんなことできないなあ
「ん~。喉渇いた!」
「じゃあみんなで買いに行こ~」
昇降口手前の自販機。
「レモネード」
「ん~…。サイダー!」
「じゃあ…」
買おうとしたら細かいお金がなかった
財布の中には珍しく5000円札。
ここの自販機は1000札までしか入らないから
5000円は入らなかった。
「ねえ誰かくずせない?」
「えーっと…」
自販機の前でくずせないかとみんなで
たまっていると
後ろに人がならんだ。
「あ、すいませーん」
「あ、ども」
「くずせるよー」
「ありがとう!」
ようやくくずせたお金を手に握って
その人の後ろに並んだ
「私もサイダーにしよっと」
がこん
前の人もサイダーを買っていた。
お金をいれて買おうとしたら…
「あーッ売り切れてる…」
「どんまい」
「うぅ」
「あのさ」
「え?」
目の前にサイダー。
「これ、あげるよ」
「えっ、いいの?」
「うん」
あ
これだ
この声だ!
「ちょ、ちょっとまって!」
男の子が振り返る

