空に届くように


「そんなにお金に余裕ないしなあ」

店の奥には小さなカフェがあった。

「はわあ、マカロン食べちゃおっかなあ」

『太る』なんて言葉はもう頭の中にない。

「わあ、あたしもッ」

二人でマカロンを食べてのんびりおしゃべりなんか
していると

いつのまにか外は暗くなり始めていた。

「そろそろ帰ろっか」

「うん」

カランカラン

ドアを開けるたびに鳴る

この音

私この音が好き。

「それじゃあね~」

この雑貨屋からは愛満とは家の方向が
違った

「うん、ばいばい」

一人になる。

まっすぐ家までかえる

薄暗い道は少し心細くて。


これからのことなんて

何も考えてない私は

キラキラと光りだした星をぼんやり眺めて

ふらふらと家に向かった。