…だけどそんなこと当たり前だけど 言えるわけがない。 「…べつに?なんでもないよ。」 「なんだよそれっ。」 それから何を話したらいいのか 分からなくて学校につくまで 私もお兄ちゃんもずっと無言だった。 学校につくと当たり前だけど誰も生徒はいなくて、 授業中だからシーン…と静まりかえっていた。 自転車置き場に自転車をとめて降り 「ありがと、お兄ちゃんっ。」 そう伝え行こうとすると お兄ちゃんに呼び止められた。 「まてよ瀬奈。」 そういうと急いで鍵を閉めて 私の横へきた。