それから急いで準備をテキトーに 済ませて部屋をでた。 リビングへといくと、 もうお兄ちゃんの姿はなかった。 「…おいてかれた?」 ま、25分もかかっちゃったもんな。 お兄ちゃん、生徒会長だし遅刻できないもんね。 …だけど心のどこかで 待っていてくれてると思ってる自分がいる。 なんでだろ…不思議。 「私も早くいかなきゃ!!」 駆け足で玄関に向かい靴をはいて ドアに鍵をかける。 走っていかないとなっと 思っていたけど 私の足はとまってしまった。