普段と変わらないお兄ちゃんに
怒りが込み上げてくる。
「いい加減にして!何であんな沢山の人がいるところで変なこと言うの?」
「別にいいだろ?…それに、告白されて困ってたでしょ?」
「急に言われて困ったよ…ってそれとこれは関係ない!だからといってあんなこと言わなくたっていいでしょ。」
「あのなぁ…あんなこと気にするやつ何ていねーだろ。」
お兄ちゃん、何を考えてんのか…。
だって、皆凄い驚いてたしまた視線が痛かったから。
高校に行きにくいじゃんっ。
ホントに最悪だ。
そう思うと、自然に涙が溢れてきた。
「……えっ」
「グスッ…私の気持ちも知らないでっ…」
お兄ちゃんはスーツの袖で私の涙を拭ってくれた。

