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学校に近付いていくうちに、
周りからの視線はどんどん痛くなる。
女の子の黄色い声が聞こえる。
中には怖い恐怖の悲鳴みたいなのも聞こえた。
――その原因はお兄ちゃんの腕。
家からずーっとこの調子。
離そうとなんてしない。
周りの視線などに耐え切れず腕を振り払った。
「もういいからっ!教室いくから!」
「あーわりぃ。じゃ保護者席いってるから!」
お兄ちゃんはそう言って体育館へ入った。
お兄ちゃんが行ったあと、
ギャルっぽい人に絡まれたし最悪。
私はそんな群れをさけながらも、
教室へと足を運んだ。

