ん?
なんか重いな。






重たい瞼に力を振り絞って開け、
真っ先に飛び込んできたもの……。








――…それは。








「おっお兄ちゃん!?」









そう。
私ののベッドで私に覆いかぶさるように寝ているこの男……。













彼氏なんかではなく、紛れも無い
血の繋がった二つ歳上の兄、浅山亮太<あさやまりょうた>。











黒髪でピンク色の唇、
顔は……格好いいかも。
学校ではモテモテだから。









私は懸命に邪魔な兄をどかし、
おもいっきりお腹に蹴りを入れた。