そう思ってどかそうとしたけど手がとまる。
「お兄ちゃん…?」
そっと声をかけても起きない。
よっぽど疲れていたのかな?
私はまたベッドに戻り、
お兄ちゃんの顔の近くに移動した。
お兄ちゃんの手はいかにも
男の人ていう感じでだいすきなんだ。
小さい頃よく手つないだっけ。
手フェチなあたし。
ほんとに兄妹なのかというくらい
頭もみた目も違うから羨ましいな。
あー何やってんだろ。
お兄ちゃんが変なコトを言うから、
なんだか変に意識しちゃう。
ベッドから起き上がって
胸に手を当てるとやっぱり胸は高鳴っている。
「最悪。」
お兄ちゃんのことキモいなんて言えない。
私だって充分キモいよ。

