天然小悪魔にごちゅーいを



「葉月!転校生くんの隣なんだぁ!いいなぁ…」


あ、由麻ちゃん…やっぱり転校生のこと…。


「ごめんね、由麻ちゃん!」


「えっ?何が?」


由麻ちゃん、気をつかって気にしてないふりしてくれてんだ…。


「うぅ、ごめんねぇぇぇぇ」


どうしよ…、また涙が…。


「ちょ、葉月?え?」


「ぷ、アハハハ!」


え?


転校生くんがいきなり笑いだした。


「こいつ、面白いな!表情丸出しじゃん!!アハハハ」


「渓斗くん…笑いすぎ。葉月はいつもこんな感じだから…」


「まじかよ!アハハハ!」


しばらく、浅木くんの笑いは止まらなかった。


「あ、あの…」


てか、今の由麻ちゃんとの会話…全部見られてたんだ…。