「…べ、別に…気にしてなんか…」
ウソ。
本当は気にし過ぎて、頭から離れない。
「そか。ならいいや」
そして、また勉強が再開された。
「そーいえば、おまえ…携帯鳴ってなかった?」
「え?…あぁ!!」
気づいた時には、遅かった。
着信、お母さんから10件以上。
メール、美月ちゃんから20件以上。
ど…どうしよ…。
「ん?どした?」
青ざめた顔のあたしを見て、浅木くんが心配してきた。
「これ…」
あたしは携帯を浅木くんに見せた。
「…やばくね?」
「うん…」
「帰るか…」
浅木くんに言われるがまま、あたしは家に帰った。


