「葉月は帰らないの?」
でも、まだ全然終わってないし…。
「もうちょっとやってく!」
「そか…じゃ、お先にッ!」
由麻ちゃんは、お店を出ていった。
「渓斗!帰ろうぜ~」
「あ、わりぃ。俺も、残るわ…」
え…。
「マジかよ!?…じゃ、俺はバイトあるから帰るわ…」
そして、二人きりになってしまった…。
沈黙が続く…超、気まずいよー。
「なぁ…」
「は、はい!」
あ、声が裏がえっちゃった。
「ちょっとトイレ行ってくる…」
「あ…はい」
はぁ…、なんかあたし、浅木くんのこと上手く見れない。
変に意識しちゃうし…。
どうしよう。
「ケータイ…」


