浅木くんが、あたしをドアに押しつけた。 「かわいいな…」 「えっ?」 顔が…近い。 「さっきのアレ、やってみる?」 「なに?」 さっきのって…。 「キス」 「ほぇぇ!?」 戸惑ってる暇なんかないくらい、どんどん浅木くんの顔が近づいてくる。 「ちょ……」 「…嘘」 「え…」 「やんねーよ。てか…本気でやるわけねーだろ」 えっ…? 「じゃ、葉月ちゃん!またねー」 「あ、浅木くん!!」 …行っちゃった。