あたし…見ちゃいけない気がする。
ここに呼んだのは、浅木くんの間違いだ。
そう思って教室に戻ろうとした、その時!!
ガタッ!
ドア蹴っちゃった…!!
「ちょっと、だーれ?」
「あ…」
「あなた…渓斗と同じクラスの…」
どうしよう。
「桃ちゃん、また明日シよ?」
浅木くんの言った、その一言であたしの戸惑いは消えた。
「え?うん…絶対だよ?」
「わかってる」
そう言って、女の子は資料室を出て行った。
「いいもん見れただろ?」
浅木くんも資料室から出てきた。
「いいもんってなーに?」
「…は?おまえ、何見てたんだよ…」
え?
あたしは、頭を傾けた。
「おまえ…」


