「あ…」


あたしは、顔をそらしてしまった。


「なんだよ…」


「…」


無視しちゃった…。


「決めたから…」


「えっ?」


「次は…葉月に決めたから」


なにを決めたんだろ?


「気になるなら今日の放課後、資料室に来てみな…」


「なんで?」


また、なんかされんの?


「いいもん見れんぞ」


「?」


いいもん?


なんだろ?


「まぁ、キスもしたことない葉月ちゃんには、ちょっと刺激的かなぁ?」


「へ?」


浅木くんが自分の唇に人差し指を立てて言った。