はぁ…学校行きたくないなぁ。


昨日のアレ、思い出しちゃうよ…。


「おっはよー!葉月」


「由麻ちゃん!!」


あたし達は、一緒に教室へ向かった。


それからいつも通り、おしゃべりしながらHRまで過ごした。


しばらく、2人で話しているとドアの方が騒がしくなった。


「おっはよーん、浅木ちゃぁん!」


そう言って、浅木くんに飛びつく同じクラスの保坂くん。


あれ?


「浅木くんって、あんなに人だかり出来る人だっけ?」


浅木くんの周りには男子から女子まで集まってる。


1日であんなに友達を作ってしまうなんて…すごい!


「あー、なんか前の学校でヤりまくりだったって保坂から聞いた…。だから、あそこに集まってる女子のほとんどは、ヤり目当てみたいだよ…」


由麻ちゃんがそう言った。


やりまくり?


「やりまくりって、なにを?」


「え!?だ、だから…その…アレよ…」


「?」


あたしの頭に?が浮かぶ。


「まぁ、あいつらの会話聞いてたら、分かるんじゃん?」


あたしは耳だけ傾けた。