キミとボク


「毎朝毎朝うるさいよ。騒いでる暇あるなら少しでも偏差値上げる努力したら」

「「きゃぁぁぁっっ///」」




 バカの考える事は到底理解出来ない。
まぁ理解するつもりはないけど。
というよりしたくもない。

 そろそろアイツが気づいてここに来るはずなんだけど。
というか来ないと殺すよ?




「はぁ~るまくぅぅ~んっ♪」

「純、遅い」

「そんなイライラしないでよ、イケヅラがもったいないよ?」




 このアホ丸出しのこいつは幼なじみの、有明 純(アラアケ アツシ)。
皮肉な事に腐れ縁ってやつで、幼稚園から高校まで学校はもちろんクラスもずっと一緒。




「よく考えたらキモいな」

「え、なにいきなり!?」

「別に。さっさと行くぞ、体育館」

「え~っ!!お前のリハに俺も付き合うのかよ」

「なに言ってんだ、お前役員なんだろ」

「・・・サボる予定だった!!」




 要は忘れてたんだろ、お前アホだしバカだから。
 そんなとこだろうとは思ってたけど。