キミとボク


「陽真様、お迎えはどうしますか?」

「ん~・・・連絡するよ。じぃどうせ暇でしょ」

「ふぉっふぉっふぉ、陽真様に暇だと映っているのならじぃももっと頑張らないといけませんねぇ」




 じぃと西村だけかもしれない。
僕の口の悪さに怯む事もなければ、怒りを覚えない奴は。
多分、僕とちゃんと“会話”をするのも。




「つきましたよ」

「ごくろうさん。帰って茶道でもやってなよ」

「そうですね、なんせじぃは暇ですから」

「フッ」




 最後の最後にやり返してきやがった。
まぁ嫌いじゃない。




「「きゃぁぁぁっっ!!!!!」」




 校門を潜って1秒もしない内に僕の周りは女、女、女。

 うっざったいな・・・。
僕に近づいてなにが楽しいわけ?
相手にされない事はわかってるクセにさ。




「宮園様っ、今夜うちのパーティーにいらっしゃいませんか!?」

「教室まで一緒に行きましょ!?」