キミとボク


 次に、あたしの手を取って何かに触れさす。




「・・・これ、なに?」

「ボタン。これを押したら飲み物が出てくるよ」

「飲み物なにがある?」

「なにが好きなの?」

「ん~・・・オレンジジュース」

「オレンジは・・・これ」




 誘導された所のボタンを押すと、機械音と鈍い音がした。




「柚李亜、そのまま少し屈んで」

「うん・・・。あれ、なんか変わった」

「それを手前に引いて、中に手を入れて」

「わかった・・・っ!!冷たっ!?」

「それ、ジュースね」




 初めて自動販売機で、しかも自分で飲み物を買った!!
こんな感じなんだな・・・。




「椅子に座って飲もう」

「うん」




 少し移動すると車椅子はまた止まった。
座る所についたのかな。




「開け方わかる?」

「キャップを取ればいいのはわかるけど・・・キャップがどこかわからない・・・」

「ここ」




 また手を取って教えてくれた。