------20××年・春
宮園家------
ジリリリリリリッ
「ぼっちゃま!!陽真ぼっちゃま!!」
うざったいくらいバカデカイ目覚まし時計の音と誰かの大声が、僕を夢の世界から連れて行こうとする。
僕はまだ起きたくない。
なんで僕が誰かに起きる時間を決められなきゃならないの?
意味わかんないから。
「学校遅刻されますよ!?今日は生徒代表のお仕事があるから早く行くと、ご自分でおっしゃっていたたでわないですか!!」
あぁ・・・。
そういえば今日は入学式だったっけ?
それで会った事もない初対面のガキどもになんか読むんだった。
サボればいいだけの話だけど、今回みたいな重要な役目はやらないと僕の評価が下がる。
そんな事したら後で誰に何を言われるかわかったもんじゃない。