キミとボク


「僕、こういうの興味ないよ。せっかく学校早く終わる日に見舞い来てあげたのにさ・・・バカにしてるの?」

「そんなわけねぇじゃん!俺がハルをバカにするなんてさ」

「・・・どうでもいい。あーねむっ・・・」

「陽真、適当に患者がいない部屋で寝てこいよ」

「うん」




 純と隆志といると自分までアホに見られそうで嫌だし眠いし。

 病院の広い廊下を歩く。




「~♪~♪~」




 どこからか鼻歌が聴こえる。
何故かその鼻歌につられるように廊下を歩く。




「っ・・・」




 とある一人部屋の病室。
高校生くらいの女の子がベッドに座って窓の外を眺めていた。

 真っ黒の綺麗な髪が風に靡いている。

 そう・・・・
ただただ、
“綺麗”。




「♪~・・・誰かいるの?」




 透き通る可愛らしい声とともにキミは振り返った。

 僕は言葉を失ってしまった。