私の『簡単にはヤらせない』宣言は、いとも易々と崩れて消えた。
岩本さんの体温と、愛でるような優しい行為が、私の全てを支配して。
本能的に零れでる濡れた吐息が、思考も理性も何もかもを吹き飛ばしてしまう。
「鳴瀬さん、可愛い」
淫らに開いた下肢の中心に、熱い視線を注いでそんなこと言う岩本さんは、やっぱり意地悪だ。
「どこ見て言ってるんですか? あんまり見ないでください、そんなとこ……。恥ずかし過ぎます」
切なる願いを口にして、足を閉じて秘部を隠そうとしてみたけど、岩本さんがそれを許さない。
「言ったろ? 『女の裸にもちゃんと萌える』って」
くだらない下ネタをまた持ち出してきて、そうしてそこに口付けた。
ダメだ。抗えない。
岩本さんを果てなく求めて乱れていく身体を、どうにも止められない。