瞬きさえも忘れていた。





翌日は休み。


休日の朝は起きられなくて、特に用事がない限り、お昼近くまで寝てしまう。

半日損しているなぁって、いつも思うんだけど。



転職を機に、一人暮らしを始めたから、そんな怠惰な休日を咎める人もいなくて。

自由奔放に好き勝手やっていられるのはいいんだけど、掃除や洗濯は正直、面倒くさい。



カーテン越しに差し込む光さえ心地良く。

今日もいつものごとく、朝の10時を回っても中々布団から出られずにいた。



まどろみの中、ゴーっという音が遠くに聞こえ、ハッとして目覚める。


ゴミ収集車だ。



これだから平日休みはいけない。



慌ててベッドから跳ね起き、玄関へと走った。昨日から準備しておいたゴミ袋を引っ掴んで、パジャマのまま部屋を飛び出した。



ゴミ集積所へ急ぐ。あともう十数メートルってところまで来て、収集車が無情にも発進するのを目にした。



だけど、私は諦めない。

更に三日間、このゴミと過ごすなんて、絶対に嫌。



「待って、待って、待って!」

叫びながら通りに飛び出せば、収集車は案外のんびり走行していて。

その後ろについて歩いていた作業員さんが、私の声に気付いて立ち止まってくれた。


ホッと胸を撫で下ろし、小走りを徒歩に変える。



ゆっくりと振り返る彼に、

「お願いします」

乱れた呼吸の合間に言葉を押し出し、ゴミ袋を差し出せば――――