「藍!」

 親友の凪が大きな声で私を呼ぶ。
私は、まだ眠たい目をこすりながら、
「あ、あとちょっと! ま、待っててよ!」
と、大声で言う。


 ――カラッと晴れた晴れの日。
親友の凪と共にまたはじまる、新しい日。

今日から私は、中学生。


「ごめんごめん! 遅くなりすぎたねっ」
 私が、手を合わせて凪にあやまる。
凪は、「ははっ」と笑い。

「大丈夫。慣れてるよ」
と、笑う。



いつもいつも凪に迷惑かけてばかりの私。
勉強は、いつも凪の方が上だし。
スポーツは、別だけど。

美人だし。

 私の自慢の親友です。