“うわっ…めっちゃ恥ずかしい…”



朝のコンビニ。



サラリーマンにOL、学生まで色んな人の視線を一身に浴びる。



恥ずかしさをこらえながら、真っ赤な顔を俯かせフラフラと立ち上がった。



…ふいに、雑誌コーナーで立ち読みをしている男と目が合う。



『…ぷっ…』



“ぷっ!?今絶対あたしの事笑ったよな?何なんこいつ…笑うんはわかるけど助けてよ…”



あまりの恥ずかしさに泣きそうになりながら、下を向いたまま小走りでコンビニを出る。



“時間早いけど店行こ…今日はついてないから不安やなぁ…”



仕方なく店に向かった。



あたしが配属された店は、繁華街のド真ん中にあって



“お客”としてだったら少し入りにくい雰囲気を醸し出していた。



“ほんまにこんなお洒落な店で働くんや…やばい!!めっちゃ緊張してきた…”



深呼吸をして、店の扉を力いっぱい押した。