『なんかマネージャーって実は奥が深そうですね…』



『実はって何やねん笑』



『てか手めっちゃ荒れてますね!?』



『いきなりやな…やっぱ美容師してたら手荒れるからなぁ。俺元から肌弱いし。』



『じゃあこれあげますよ!ハンドクリーム!』



鞄の中にハンドクリームが入っていた事を思い出し、真也に差し出した。



『いいん?サリー使うんちゃうん?』



『ちょっと前に買ったんですけどあたし肌強いみたいで…笑』



『ほんまや…封開いてない笑。じゃあ有り難くいただきます。』



真也は早速手にそれを塗り込むと、ポケットの中にしまう。



ご飯を食べている間も、真也の携帯は何度も何度も鳴り響いていて



出なくていいんですか?と問いかけたあたしに



どうせ友達からのしょうもない電話やから、と出ようとしなかった。