店に入り、真也は生ビール、あたしはウーロン茶を頼む。



『あたしもお酒呑みたい…』



『二十歳なったらたらふく呑ませたるわ笑。酔って遅く帰ったら家の人心配するやろ?』



『かなりの確率でお父さんに殴られますね…』



『やろ?親は大事にしぃや。電話入れたか?』



『入れときました。明日休みやしまぁ楽しんでおいでって。』



『そか。おっこれ家族プリってやつ!?』



真也は、あたしの携帯に貼ってあった家族みんなで撮ったプリクラを覗きこむ。



『お姉が留学行く前にみんなで撮ったんですよ』



『お姉ちゃんめっちゃ美人やん!!…サリーお姉ちゃんに似てないな。』



『それどうゆう意味ですか?笑』



『嘘やって!笑。俺はサリーのが可愛いと思うで』



『さっきめっちゃお姉に食いついてたくせに…』



『気のせいちゃう?笑』



『あたしお姉にめっちゃコンプレックス持ってるんですよ。』



うちの姉は勉強もスポーツも出来て、おまけに四年も付き合っている格好いい彼氏がいる。



姉が留学している今も



二人の関係は何ら変わらず続いているようだ。