歩いて3分程の、汚い定食屋さん。



“こんな汚いとこなん!?”



暖簾はボロボロで、外には小便小僧が飾ってある変な店。



お洒落な街の雰囲気には


どう考えてもそぐわない。



真也はそんな事気にもせず



ズカズカと慣れた様子で入って行く。



『いらっしゃーい!おっ兄ちゃん!今日は綺麗な女の子連れてんなぁ!』



『おっちゃん目大丈夫?そろそろ年ちゃう?』



…どうやら店を切り盛りしているおじさん…おじいさん夫婦とも仲がいいらしい。



真也の台詞は聞こえないふりをして



一番奥の席に座った。



『俺親子丼。サリーは?』



『…うどん食べたいって言ってませんでした?』



『うん。気変わってん。』



『そうですか…じゃああたしおにぎり定食。』



『おっちゃん!親子丼とおにぎり定食!!』



『はいよー!!』