10分程でミーティングは終わり、それぞれ自分の持ち場につく。



『サリーちゃんは受け付けやから仲里さんに色々教えて貰ってな。』



『はいっ!!』



受け付けと言っても、三階建ての美容室。



ひっきりなしに電話は鳴るし、パソコンに入力する事は多いし…メモをとるので精一杯だった。



『サリーちゃんさぁ、多分マネージャーに気に入られたで笑。』



『えっ何でですか?』



『名前すぐ覚えられてしかもあだ名までつけられたやろ?あたしなんか入って半年ぐらいは名前覚えて貰われへんかったもん(笑)
まぁ普段はもう一個の店におるってのもあるやろうけど。それに未だに名字で呼ばれてるし。
下の名前で呼ばれんのは気にいられた証拠。…多分あたしが知る限りでは女の子ではサリーちゃんが初めてやで。』



『そうなんですか…』



『さっき言ってたコンビニの子って何やったんかなぁ?笑』



『実は…』



あたしはさっきの出来事を説明した。



『はははっ!あの人笑い方特徴あるけど悪気は無いみたいやから気にせんでいーよ笑』



『ですかねぇ…』