あたしは総長、あたしは姫



―ビクン!

あまりにも低く、
お世辞にも、機嫌がいい…とは
思えない蒼の声に彼女は、
あかさらさまな反応を見せた。



「あ、あのっ……えっと……」

「―蒼。やめなさい。怖がってん
じゃん」

「だって…「臣。蒼、どうにかし
てくれる?この子、話、あるみた
いだし」」

「了解〜。…ってことで蒼。…来
い」

「ちょっ…くくく、首っ!!引っ張
るなぁ―!!」

―それからは流れ作業だった。