「……ね、ひなた。女の子、少な いね。“僕”を含めてたったの3 人だ」 蒼がひなたに話しかける。 「…そりゃそうでしょ。こんな、 荒れ果てた元男子校に来る女なん て、そうそういないでしょ」 ひなたは教室内を一通り 見回してから、 大した興味もなさそうに、 そう答えた。