背中の翼





荷物を運ぶ人の波がやんで階段を上がった。




どんな人が引っ越して来たんだろう…。




階段を登りきると、引越しの業者の人なのか作業着を着た男性が、髪の長い女性とスーツを着た男性を相手に話をしていた。




「はい…。じゃあ。」




用件が済んだのか作業着を着た男性が帰って行った。




「あぁ…。分かってる。」




ん?? 何話してるんだろう?? 





「じゃあ、気をつけて…。」




スーツを着た男性があたしの横を通って階段を下りて行った。




「はぁ~。めんどくさいなぁ~。」




ん?? 女性のはずなのに、ちょっと男っぽい感じの雰囲気が出てる…?? 




「…あの。」




あたしは、女性の後ろに着いて話しかけた。