扉~イジメ~


「何よ。ゴミ。」

男子達と話をしていた姫様は不機嫌な顔で、
低い声で、私を睨みつけながら言った。


「姫様、私、別れないけど、

私以外の人を傷つけるのはやめて。」


涙が出そうなのをこらえながら言った。


感情が抜けてしまったような、男子達。

どうしちゃったの?


前までは女子とも仲が良くて、
自分の意思はハッキリしてたじやない。


イジメなんて許すお前らじゃなかったじゃない!

「別に良いけどーー。限定してくれない?
駄目な人をー。」

だるそうに言う、その姿。


なんか昔にも見た事ある気がする。

昔にも、姫様って人に何かをお願いした気がする。

なんだっけーーー?


「じゃあ、クラスの人はやめて下さい。」


姫様の口角が少し上がって、

不気味な笑みになった。


「良いけどーー。
あんたへのイジメ半端なくなるわよー?

周りに大事な人を置かない事ね。」


フンっと鼻で笑い、男子達と満面の笑みで話始めた。



私は、仲間を無くした。

落としてしまって、
敵に見つかってしまった。


帰る前に並んで私の前に立つ神友に笑顔を向けた。

「千愛、拓、ごめんね。
私、もう1人で戦うから。
迎えもしばらくは来なくて大丈夫だよ!」


笑顔を崩さないように、
早口で言うと、

私は家に向かって走っていた。