「小さい頃からって?」
寂しそうな顔をする。
そんな顔、しないでよ。
演技?本気?
ーー分からないよっ!!
「やっぱり、覚えてないのね。
いつか、思い出してもらえるように願ってるわ。
で、別れてくれるの?
私の為に。」
!!!!??
「別れる訳ないじゃん。
今まで、色んな辛い想いして、
手にいれた私の彼氏だもん!」
笑顔だった唯奈さんの顔は
こお張って無表情になる。
「分かったわ。
精々、頑張るのよ。バイバイ。」
冷たい声を残して、
男子の方へ戻っていった。
凄く心配なんだけど!!
しかも、明日からの一週間、
まさかの亮が旅行でいないしっ!
「実依、大丈夫ーー?」
心配したように愛しい亮が言う。
「大丈夫!!
だって、千愛だっているし♪
私には仲間がたくさんいるの♪」
私は自信満々だった。
全然、大丈夫!!
大丈夫ーー大丈夫だよ!
自分ーーー。
正直、ちょっと怖かったけど、
私の直感で大丈夫だって、
思えた!!!
私は明日がーーー
ーーー来ない事を願ってた。