「涙?」
まだあったんだーーー。
私は涙と言うものを見失っていたはずだった。
でも、
私は泣いた。
「辛いよーー。
亮君ーー。」
なんで、
あの人の名前を口にしたのだろう。
でも、
私があの人にだけ、
本気になって、
恋をしたのは。
限りない真実だった。
「私だって、恋がしたいよ。
亮君。
貴方は、やっぱり幸せですか?」
知ってるよ。
幼なじみの彼女がいるの。
好きなの。
伝えれば良かった。
私はーーーー
どうすれば良いのか、
本当に分からないの。
ーー先生がいない所で私は
イジメられ続けた。
ブラとパンツは私のクラスの
名物となり、
毎日の日課となっている。
ある時は、
借りていかられ、
ボロボロな姿で返ってくる。
何が、楽しいのーー?
分からないよ。
ーーーー私は、笑わなくなった。
ただ毎日を死なないように、
学校に行き続けただけだった。