扉~イジメ~


フラれた訳か。

醜い男。

「海音さん、申し出悪いのですが、
お付き合いの件はお断りさせて頂きますわ。

私、とても愛しいお方がいますの。

菜穂さんは、十分、イジメて差し上げます。

一週間で1万円よ。

安いでしょ?」


「えー。誘い断るなら5千円!」

チッ。

さっさと消えろよ。


「分かりましたわ。

お金は今、受け取らさせて頂きますわ。

前払いです。

またどうぞお越し下さいませ。」


お金をもらうと、

ノートを取りだし、名前を書く。


私は、悪魔になる。


え~と。


「林菜穂って誰。」


「3年1組の女番長。

モテるから、遊び回ってるらしいよ。」


うわ。

そういう奴、大っ嫌い。


私は菜穂さんの、

靴箱に向かう。


深い、不気味な笑みを抱えて、

廊下をただ、歩く。