~*来菜side*~
朝、学校に着くと、
まだ愛しい人は来ていなかった。
「おはよー来!」
私の神友が朝の挨拶をする。
「おはよっ。梨穂!」
西本 梨穂[にしもと りほ]
私が唯一と言って良いほどの
信用を誇る神友。
私と同じ栗色の髪は胸の辺りまで伸びていて、
その髪を緩く2つに結んで背中にながしている。
大人っぽい容姿なのに、
意外と子供っぽいのがツボ(笑)
「まだ王子来てないよー。」
「知ってるよ!
今日こそ、相手にしてくれるかなー。」
私は亮騎君こと、亮君の事が大好き。
亮君には振り向いてほしい。
なのにーーー
ーーガラッ
クラスのドアが開く。
