「今日からは、


私が姫。

学年の女王になりますので、その忠告をしに参りました。

私も、酷い手口など、したくはないので。」


唯奈さんが満面の笑みで言う。

男子なら一発で惚れてしまいそうな笑顔だった。

「お姉様が、明日から学校のー

学園の女王に。姫になるから。

まぁ、頑張って?

こればっかりは。

私も止められないから。

でも、亮君は傷つけないように
頑張るから。

ごめんね。亮君?」


来菜は悲しそうな笑みを

唯奈さんは得意そうな笑みを

残して、去っていった。