「王子と一緒なクラスなだけで幸せな私達の気持ちなんて、分からないでしょー!!」
鈴が最後までわめく。
幼なじみ四人は見事に、
全員同じクラス。
超嬉しかった!
んだけどーーー。
「ねぇ?
亮君、あんな普通な実依なんてほっといて、
私とデートしに行かない?」
甘えた声を出して、
亮に話かけるのは、
クラスの副学級委員、
東乃 来菜[ひがしの らいな]
栗色の髪は可愛らしい
ポニーテールで、
目は睨めば怖いけど、
普通にしてれば超可愛いパッチリ二重。
「嫌だ。
しかも、普通っ子言うな!」
そう言うと、
私の方に歩み寄ってきて……………
